外科病棟勤務が向いていないと考えている看護師

外科病棟勤務が向いていないと考えている看護師へ

 外科病棟はオペ前後から、抗癌剤治療・ターミナルケアまで受け持つところです。厳しい職場ですから、向いていない・辞めたいと思う人はたくさんいます。でも、辞める前に自分が向いていないと思う理由、本当に改善策がないのか考えてみましょう。
【外科の何が向いていないのか】
 外科病棟は緊急手術、各種消化器癌のオペ、抗癌剤治療、ターミナル患者の緩和ケア、ストーマ管理まで、幅広いことが求められる職場です。限られた人数でこれらをこなすには、段取りよく素早く回らないといけません。観察力も必要です。そして、癌の患者とは傾聴・共感して関係を作ります。
 どの病棟でも観察力や傾聴すること、優先順位を付けてラウンドすることは必要なことですが、特に外科病棟では求められるスキルです。

 

 中には患者に寄り添い過ぎてのまれてしまう看護師もいます。そうなるとONもOFFもなくなってしまいますし、客観的な視点も欠如してしまいます。そのような人はある意味外科にそこまでのめりこめるのですから、向いているとも言えます。ただし、感情や患者との距離をコントロールする技術は必要ですけれど。

 

 外科が向いていないと思ったとき今後どういう道に進んだらよいか、自分なりに考えてみましょう。

 

【外科でなければやっていけるのか?】
 外科が向いていないと思ったら、あなたはどの選択肢をとるでしょうか。
@そのまま残って頑張り、スキルを身に着ける
A異動を希望する
B辞める(離職する)

 

 @は楽な道ではありませんし、逆にBは簡単です。逃げてしまえばよいのですから。ですが、Aを選んだら、異動先にも同じような困難があることは覚悟しておかなくてはなりませんね。

 

 看護師は人の死に向き合う職業です。死の場面からは逃げられないし、どこの病棟にいってもあるのです。予後の良くない患者と会話をもつのも、どの病棟にだってあることです。
 @の方法をとって頑張ることが理想ですが、頑張り過ぎて結局Bの看護師という職業から逃げてしまうよりは、Aの異動の方がいいでしょう。
 辞めてしまってはなんにもなりません。どうしても辛くて辞めたいと思うのであれば、転職も一つの賢明な選択です。
 ですが、逃げる異動は何の解決にもなりません。異動先で壁にぶつかった時は、どうするのでしょうか。

 

 年を重ねて施設やクリニック、慢性期に勤めることになった時にも外科病棟の経験は必ず役に立ちます。どこにいっても使える・評価される人間になるためには、苦手なことに対しても向かっていくことが必要です。